髪をキレイにするためにはふたつの大きなルールがあります。

 

ひとつは「美髪のための自宅ケアのルール」です。毎日のシャンプーやドライヤーの使い方が思わぬ髪のダメージにつながってしまいます。また、髪に良いと思っているトリートメントが実は逆に髪を傷める原因になってしまうこともあるのです。自宅で髪を傷めず、キレイな髪を伸ばしていくためのルールをまず紹介します。

 

もうひとつは「美髪のための美容室のルール」です。カラー・パーマ、縮毛矯正、そしてカットは美髪に欠かせません。そしてあなたの大切な髪を任せる美容師の選び方が最も重要になります。

 

美髪は自分だけではつくれません。また、美容師に任せっぱなしでもダメです。自分で正しい知識を身に付け、信頼できる美容師と共に相談しながら一緒に目指すことが必要です。

 

「髪をキレイにしたい!」と思ったとき、まずは「今の自分の髪がいったいどんな状態なのか」を、自分自身でちゃんと知ることからはじめましょう。髪の状態はひとりひとり違います。すべての人の髪を同じ方法でキレイにすることはできません。美髪のためにはひとりひとりの髪のダメージに合わせたケアが大切になります。

 

そこでまずは、今の自分の髪がどれくらい傷んでいるのか把握する方法を3つ紹介します。

 


 

@自分の後ろ姿の写真を撮影する

 

「自分の後ろ姿、見たことありますか?」。そう聞かれてみると、見る機会は意外とないことに気付くと思います。

 

でも、他人の後ろ姿や後頭部を見る時間って結構ありますよね。会議室や教室、人の後ろを歩いているときは、なんとなく前にいる人の髪を見ていると思います。

 

そして、ただ見ているだけじゃなく、顔が見えなくても髪を見ただけで「このひと、しっかりしてそうだな」とか「なんか忙しくて疲れてるのかな」といったように、他人の性格や生活まで勝手に思い描いてしまったことがあるのではないでしょうか。

 

そう、つまりあなたも同じように後ろ姿を見られているのです。そして、後ろ姿でまず目につくのは髪。鏡に映る、「前から見える自分」には気を遣えても、見えにくい後ろ髪はどうしてもおろそかになってしまいますよね。「朝は時間がない」「忙しい」という方のお気持ちも分かります。でも、あなたの後ろ髪を見てあなたがどんな人物かを判断する人もいるのです。

 


 

髪のセルフチェックは、まずは自分の後ろ姿の確認からはじめましょう。

 

方法は簡単! 家族や友人に自分の後ろ姿の写真を撮ってもらうだけです。室外に出て、自然光のなかで撮ることをオススメします。傷んだ髪ほど光を透過するので、自分の髪のダメージを把握しやすくなるからです。逆に、暗い室内のなかで撮影するとカメラによっては補正が働き、実際よりも髪のダメージが少ないように見えてしまいます。

 

外で撮影してもらった後ろ姿を見ると「え! こんなに傷んでいるの!?」と自分の髪の状態に驚く方もいらっしゃるでしょう。ですが、その姿こそいつも周囲から見られているあなたなのです。自分がイメージしている髪と、実際に他人に見られている自分の髪のギャップを知って、「今の髪から、どんな美髪になりたいのか」を考えてみてください。

 

A指に髪を巻き付け、どの部分から傷んでいるのかを調べる

 

次は、「自分の髪は健康なのか、傷んでいるのか」をチェックしましょう。そして、傷んでいる場合は「髪のどの部分から傷みがひどくなっているのか」というところまで把握しておきましょう。

 

これも方法は簡単です。髪を2〜3本濡らし、それを右手でつまんで左手の人さし指にくるくると巻き付けてみてください(左利きの人は逆でもOKです)。そして、右手を離したあとに髪がどうなるのかを見るだけです。

 

健康な髪は元の形に戻ろうとするので、自然と巻き付けた指から離れるはずです。逆に指に巻き付いたままの場合は要注意。髪が傷んでタンパク質の結合が弱くなっている証拠です。

 

ちょっと専門的な話をすると、髪は4種類の結合(水素結合・イオン結合・シスチン結合・ペプチド結合)によって形づくられています。そのうち、水に濡れることで水素結合が切れます。ただ、傷んだ髪の場合はイオン結合やシスチン結合まで切れてしまうことがあります。

 

結合が切れてしまうと髪が元の形に戻ろうとする力は弱くなります。しかし、健康な髪は水に濡れて水素結合が切れても、まだ3つの結合の力が残っているので元に戻ろうとします。それが指にべたっとはり付いたままという場合は、カラーや縮毛矯正、日ごろのシャンプーによるダメージで水素結合以外の結合も切れてしまったという状態です。

 

また、同じ1本の髪でも、毛先から根元にかけて傷み具合は変わります。そこで、徐々に巻き付ける位置を変えていくことで、「ここから先はダメージが大きい」、つまり髪が特に傷んでいる部位も把握することができます。

 

髪が戻らなかった場合は縮毛矯正やパーマがかからないほど髪が傷んでいるということです。もしこの髪にパーマや縮毛矯正の薬剤をつけてしまうと、髪がアルカリ性になることで結合の切断がすすみ、切れ毛・縮れ毛などダメージがもっと深刻になってしまいます。